なぜ、人は自己不一致に陥るのか

多くの人が、なぜ 自己不一致 に陥ってしまうのか。

「こうなりたい」と強く願っているのに、
なぜ現実はなかなか変わらないのか。

それは、
顕在意識と潜在意識のパワーバランスが、あまりにも違うから です。


顕在意識が行動に及ぼす影響は、わずか 5%
一方で、潜在意識が占める割合は 95% と言われています。

これは、脳科学や心理学の分野では
広く知られている考え方だそうです。

この数字を見れば、一目瞭然ですよね。

5%の意志力で、
95%の無意識に勝とうとすること自体、
無理があるのです。


では、どうすればいいのか。

まず必要なのは、
その 95%=潜在意識 に目を向けること。

つまり、

「自分は、何を恐れているのか?」

ここを探る必要があります。


私が抱えていた「ブレーキ」に
フォーカスしてみると、こんな不安がありました。

・マイホームをどうするのか
 家族の思い出が詰まった、大切な家を売るのか。
 それは、正直とても嫌だった。

・収入が激減したら、住宅ローンは払えるのか。

・娘は私立高校で寮生活。
 息子も、これからお金がかかる。

・この決断は、後戻りできないのではないか。

・新しい土地で、ゼロからのスタートは厳しいのではないか。

・今、私が関わっている仕事を引き継いでくれる人はいるのか。


どれも、とても現実的で、
説得力のあるブレーキばかりでした。

理想では「移住したい」と願っているのに、
ブレーキの言い分にも納得してしまう。

だから、このサイクルから抜け出せないのです。


理想で描く「十勝への移住」。
それに対する、潜在意識の「恐れ」という反応。
現状維持をしようとする無意識の働き。

動けないまま、
自己不一致のストレスだけが残り、
やがて日常に掻き消されていく。

私は、この状態が 2年間 続きました。


ところが、
3年目に転機が訪れます。

娘に続いて、
息子も進学で 十勝の山村留学 を選んだのです。

つまり、

子ども二人は、十勝の大自然で暮らす。

私は、仕事で地方を転々とする。

妻は、仙台の家に一人で残る。

子どもが巣立った後の未来 が、
急にリアルに見えてきたのです。


現状を維持するということは、
やりたいことを我慢しながら、
お金を中心に、人生の主導権を
委ねて生きること。

そして、それに慣れてしまうということ。

これは……
ヤバいな と、本気で思いました。

今、動かなければ、
この先も、ずっと動けなくなる。

仮に動けたとしても、
それは定年後とか、ずっと先の話。

気力も、体力も、考え方も、
家族の状況も、経済も、
今とはまったく違っているはずです。


できない理由なんて、
探せば、いくらでもあります。

理想の人生に向かって動き出すのか。
会社と仕事に依存し、
お金を中心に人生を送るのか。

人生の 舵を取る のか。
それとも、人生を 委ねる のか。

このとき、
私の中の天秤が、静かに動き出したのです。

次回へつづく