【仙台・BESSの家】私が導き出した お値段
仙台で暮らした、あの家。
家族と共に笑い、泣き、季節を感じた、大切な“大黒柱”のような存在。
移住してからも、この家をどうするかずっと考えてきました。
売却か、賃貸か。
土地と建物の価値を見つめ直す
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BESS「程々の家・八雲」 購入価格:2100万円(2011年)
(参考:当時の標準価格:1800万円) -
原価率40% *1→ 建物評価 約840万円
*1)木造耐用年数22〜30年のうち、経過14年 → 残存価値36〜50%
さらに、2024年の土地公示価格は 13.8万/坪。
110坪の角地で 約1571万。
建物と土地を合わせた時点で
──2411万円
これがまず、冷静な“数字の答え”です。
そして、ここに含まれていない項目を +α していきます。
◆薪ストーブ設置に 100万以上(本体、煙突、レンガ炉台)
当時のBESSさんでは、DLDさんと直接やり取りした方が安く上がると
ご提案を頂いたのです(感謝感謝)
そして薪ストーブの寿命は20年~30年と言われますが
使い方とメンテナンス次第で50年や100年とも言われます。
不動産の査定では、付加価値として加点されますが、
ここでは、プラスマイナス0(100万円)としておきます。
■土留め工事(擁壁と鳥海石)に130万円(工事の様子はこちら)
これら 土地評価格、建物評価額、付加価値 を合計すると
──2641万円
実はこの値段、三〇のリハウスさんで算出して頂いた査定額と非常に近いものでした。
査定額(スタンダード 2400~2600万)
時代の流れを加味して
そして中古住宅の価格はこれだけで決められるものではありません。
市場の動きや資材・人件費の高騰といった現実的な要素も反映されます。
いわゆる 資材高騰を反映した再調達原価 というものです。
(因みに三〇のリハウスさんでも、『市場調整率は乗じない』という文句が記載されています)
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資材・人件費はこの14年で25~30%上昇。
室内の壁や床に無垢材を使用するなんて、今の時代はとんでもなく高いのです。 -
新築のBESS「八風」はすでに3000万円を超える時代*2。
*2) 「七色」~「十路」 2784〜3631万円という価格帯より算出。
参考URL https://www.bess.jp/producつまり──この家をいま新築で建てようとすれば、建物だけで約3000万円。
さらに同等の土地を含めると 4500万円以上。
ローン金利まで含めれば、総額5000万円を超えます。
私が導き出した価格
これらを積み上げた計算。
そして、この家で育まれた暮らしと想い。
そのすべてを重ね合わせて、私が出した答え。
── 2980万円。
これが最初の価格でした。
けれど、時間は流れ 誰も住まない家が可哀そうでしかたありません(◞‸◟)。
そこで価格を 見直しました。
価格を下げました。
・・・・・が、
『価値』を下げた訳ではありません。
この家が持つ「価値」は、決して下がらない。
「この家を本当に大切にしてくれる誰かに出会いたい」
という想いを込めました。