褒めると励ますと励磁現象(BUM OP)
「褒める」と「励ます」──自己肯定感を育てるために
小さな子どもは褒められると喜び、それを見た大人も満足する。
最初はそれで良いのかもしれない。
大人が子どもに興味を持ち、信頼関係が築けるだろう。
しかし、褒めることが続くと「褒められること」自体が目的になってしまう。
褒められないと「否定された」と感じるようになり、結果が出ることにしか挑戦しなくなる。
そして、大人も自分の思い通りにならないと褒めなくなる。
だからこそ、「褒める」のではなく「励ます」ことへ移行する必要がある。
「褒める」と「励ます」の違い
- 褒める: 結果に焦点を当て、評価基準は常に与える側にあります。(褒美を与えるという上下関係)
- 励ます: 行動やプロセスに目を向け、その努力自体に価値を見出します。(支え、引っ張るり、後押しする、寄り添う関係)
励ましの本質は、相手の内なるエネルギーを引き出すこと。
これは、電磁石の励磁現象を利用したリレー回路に似ている。
小さな励ましの言葉が相手の「やる気コイル」を刺激し、内なるエネルギーを解き放つスイッチとなるのだ。
この原理は私たち自身にも当てはまる。自らを励まし、前向きな行動を続けることで、
周囲の人々に共鳴し「やる気スイッチ」が自然とオンになる。
一人ひとりの励みが連鎖し、やがて大きなエネルギーへと変わっていく。
まずは自分から。励ましの磁場を広げよう
周囲を変えようとする前に、まずは自分自身が変わることが重要だ。
ネガティブな状態のままでは、相手を逆に引き込んでしまう。
だからこそ、自らが行動し、ポジティブな連鎖を生み出そう。
自分の意識を育て、その影響を周囲へと広げていくことで、より良い環境が生まれる。
「励ましの磁場」を広げる意識を持ち、前向きなエネルギーを周囲と共有していこう。