“急がなきゃ”が安心だった私へ ― 無意識のパターンに気づいた日の話 ―
無意識のパターンから抜け出すには
私たちはなぜ、同じような失敗を繰り返してしまうのでしょうか。
それは「意識していないところ」に理由があります。
人の行動の90%以上は、無意識の領域で行われていると言われます。
そしてその無意識は、これまでの経験や育ち、環境から形づくられています。
たとえば、否定され続けて育った人は、無意識に「否定される環境」を選びやすい。
愛を求めてきた人は、愛を追いかけ続ける環境を作り出してしまう。
無意識は「慣れたもの」「安心できるもの」に戻ろうとするのです。
無意識が作る「再現ドラマ」
私たちは、過去の記憶を再現するように同じシーンを繰り返します。
なぜなら、そこが“快適領域”だからです。
快適領域とは、心が安心できる場所。
たとえそこが苦しかったとしても、「慣れている」というだけで安心してしまうのです。
だからこそ、違う世界に行こうとするとき、私たちは無意識にブレーキをかけてしまいます。
過去を繰り返す方が楽だから。
そのパターンの方が“安全”だから。
信念を変えるには「気づき」から
快適領域を変えるには、自分の中の「信念」を変える必要があります。
そのための第一歩は、「知ること」「気づくこと」。
今の自分が、どんなパターンの中で生きているのか。
どんな“当たり前”を信じているのか。
それを客観的に見つめることです。
そして、「いつもと違う選択をしてみる」。
それが新しい道を開く小さなきっかけになります。
私の場合 ― 「急ぐ」が快適領域だった
今回のワークで、自分の無意識のパターンに気づく出来事がありました。
最近、重いものを力任せに持ち上げて、腰を痛めたのです。
なぜそんなことをしたのかと振り返ると、「時間がない」「早くしなきゃ」と焦っていました。
なぜ急いでいたのか――。
思い返せば、子どものころから「早くしなさい」「急ぎなさい」と言われ続けてきました。
だから“忙しくしていること”が安心。
“詰め込みすぎている状態”が、私にとっての快適領域だったのです。
つまり、自分で「忙しい世界」を作り出していたのです。
違う世界は、すぐそばにある
気づいてみると、本当は急ぐ必要なんてなかった。
誰かに追われているわけでもない。
ただ、自分の中の“安心のパターン”がそうさせていただけだったのです。
違う世界は、いつもすぐそばにあります。
でも、気づくだけでは変わらない。
一歩踏み出すには、「五感」を使うことが大切です。
目で見て、耳で聴いて、肌で感じて、想像を膨らませる。
その想像が、新しい世界を作ります。
気づき、分離し、選択する
自分を変える3つのプロセス。
それが「気づく」「分離する」「選択する」です。
今までのパターンに気づく。
そこから少し離れてみる。
そして、新しい選択をしてみる。
それだけで、世界の見え方が変わります。
自分の“快適領域”が、少しずつ広がっていくのです。
無意識の再現ドラマから抜け出すには、
まずは自分の脚本に気づくこと。
そして、新しいページを選び取る勇気を持つこと。
それが、本当の意味で「違う自分」に出会う第一歩なのだと思います。
このブログは、みんな天才化機構 のBUM(*1)を振り返ったアウトプットとなります。
(*1)平日 am6:30から行われる30分のお話会
(一社)みんな天才化機構の許可を得て掲載しています。