フラクタル思考でめぐる、ぼくの身体と宇宙の旅
「自然の美しさは、目に見えるものだけではありません。私たちの身体の中にも、自然の息吹が息づいていることに気づいたことはありますか?」
ごはん。
それは私の身体をつくる大事なエネルギー。
もぐもぐ、ごっくん。
消化され、小腸で吸収され、
血液に乗って――どんぶらこどんぶらこ。
栄養は、細胞ひとつひとつへと届けられていく。
スースー、はーはー。
呼吸によって、酸素を取り入れ、二酸化炭素を吐き出す。
肺はバフバフ、大忙し。
でも、肺って実は自力じゃ動けない。
下から横隔膜に引っ張られたり、押されたりして、バフバフ動いている。
…ちょっと横着者かもしれないね(笑)。
どっくんどっくん、心臓は休まず力持ち。
一定のリズムで、生命のビートを奏で続けてくれる。
栄養と酸素を送り、使い終わったものを運び出す。
細胞も、組織も、それぞれが自分の役割を果たしながら連携し、私たちという存在をつくっている。
細胞の意識、組織の共同意識――
それが集まって「わたし」ができているとしたら。
「わたし」や「あなた」が集まって、家族ができ、地域ができ、社会ができ、国ができ、地球がある。
そして地球は太陽系の一部、太陽系は銀河系の一部、銀河系は宇宙の一部。
こんなふうに、小さなものが大きなものとつながり、
同じ構造が繰り返されるような世界の見方を「フラクタル思考」といいます。
もしかしたら、僕の身体の中の細胞たちも、
「オレって何のためにここで酸素もらってんだろ?」って考えてるかもしれないね。
人間は宇宙の一部。
でも、宇宙そのものもまた、何か大きな意識の細胞なのかも?