人間の行動はフィードバック制御である(BUM OP)

人間の行動はフィードバック制御である 〜「可塑性」を活かす生き方〜

私たちの行動の90%以上は無意識によるものだと言われています。意識的に考えていると思っていても、その根底にある思考の源は無意識から湧き上がってくるものです。そして、この無意識を形作っているのは「過去の経験」です。

経験によって培われた思考や行動は、ある種の「クセ」として私たちの中に定着します。
しかし、これは固定されたものではなく、変化し続ける性質を持っています。これを「可塑性(かそせい)」といいます。
可塑性とは、粘土のように形を変えることができる性質のこと。
つまり、人の思考や行動のパターンは、過去の経験によって作られつつも、新たな経験によって変化させることができるのです。

この仕組みは、まるでフィードバック制御(PID制御)のようなものです。
PID制御では、現在の状態(プロセス値:PV)と目標(設定値:SV)の誤差を補正しながら、システムを安定させていきます。
私たちもまた、自分がどんな状態にあるかを無意識にフィードバックしながら行動を調整し、心のバランスを取っています。

しかし、もし目標設定が高すぎると、生活のリズムが崩れ、元の状態に戻そうとする力(ホメオスタシス)が働きます。
これはPID制御における「制御の安定性」とも言えるでしょう。

では、どうすれば成長のために高い目標を維持し続けることができるのでしょうか?

可塑性を活かし、目標を維持するための3つのポイント

  1. 感謝する
    感謝の気持ちは、ネガティブな思考に引っ張られないようにする「基準(設定値)の安定化」に役立ちます。小さなことにも感謝できると、心のバランスが整い、前向きな行動が取りやすくなります。
  2. 出来ている自分を想像する
    「こうなりたい」と思う自分を具体的にイメージすることで、無意識がその方向へ自然に動いてくれます。これは、設定値を意識的に調整し、行動を変えるための重要なプロセスです。
  3. 課題を継続する
    目標を持つだけではなく、小さくても日々の行動(操作量:MV)を積み重ねることで、現状(PV)を徐々に理想に近づけていきます。

このように、フィードバック制御を意識しながら、可塑性を活かして経験を積み重ねることで、人は成長し続けることができます。私たちの思考や行動は過去に縛られるものではなく、未来へ向けて柔軟に変えていけるのです。

今日から少しずつ、感謝し、未来の自分を想像し、小さな一歩を踏み出していこうと思います。

 

このブログは、みんな天才化機構BUM(*1)を振り返ったアウトプットとなります。
(*1)平日 am6:30から行われる30分のお話会

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